「社交ダンス」って?「ソーシャルダンス(Social Dance)」や「ボールルームダンス(Ballroom Dance)」と何が違うの?
そもそも、社交ダンスとは原始的求愛の踊りや社交のための踊りから発達したものです。
つまり、宗教的・儀式的ではない、交際のために親睦、交流を図るのためのダンスが原点です。
そして、「ソーシャルダンス(Social Dance)」、「ボールルームダンス(Ballroom Dance)」のどちらも
「社交ダンス」でかまわないはずです。
「ソーシャルダンス(Social Dance)」の「ソーシャル(Social)」が「社交」と訳されたという説と、
「ボールルームダンス(Ballroom Dance)」が西欧の社交界の舞踏会であったことから、
「社交ダンス」となったという説があります。
では、「ソーシャルダンス(Social Dance)」と「ボールルームダンス(Ballroom Dance)」は、どう違うの?

近世以降のヨーロッパの社交界で発展した舞踏会が、ボールルームダンス起源だと考えられています。 一対の男女が、定められたリズのなかで、互いに動きに沿わせることによって、深いコミュニケーションをとるのですが、 ただの原始的な求愛のダンスにとどまらず、ヨーロッパ文化の中でソフィスティケイトされたダンスがボールルームダンスです。
近代以降、ボールルームダンスはヨーロッパだけではなく世界各地へと広がるとともに、 世界各地の多様な音楽とダンスを吸収し、ダンスの種目にも見て取れるように、豊かに発展しています。 そして、ボールルームダンスは世界共通の文化となっているといってもいいでしょう。
健康と交流を求めるレクリエーションとしてのダンス、 パフオーマンスを競い合う競技スボーツとしてのダンス、 美的表現を追求する芸術としてのダンス。 ボールルームダンスは3つの顔を持っていますが、 現在は、競技スボーツとしての面が主流となっていて、、世界的にも競技会が盛況を呈しています。
実は、世界的にソーシャルダンス(Social Dance)というダンスのジャンルはないんです。 ボールルームダンスを含む広義の意味での社交のためのダンスといったことになるのでしょうか? もしかしたら、ヨーロッパからボールルームダンスの原型がアメリカに伝わったとき、 まだ社交界が存在しなかったアメリカならではの呼び方だったのかもしれません。
とはいえ、日本では「ソーシャルダンス」という言い方がまだまだ消えてはいません。 そして、国内で「ソーシャルダンス」を標榜する団体のHPをチェックすると、 「ソーシャルダンス」は「アメリカンスタイル社交ダンス」として、新たな一面を見せています。 ボールルームダンスを含んではいても、「サルサ」や「ハッスル」などの新しい種目があったり、 ホームパーティーやビーチパーティーなどでも踊れる、もう少しライトな感覚のダンススタイルを 確立しているようです。競技ダンス志向がない方には、オススメかもしれません。

日本では、1880年代の明治初期に政府の外交的必要性から、外国貴賓の接待のために、鹿鳴館で舞踏会が催されたのが最初でした。
政治主導で始まったからでしょうか、政治事情で幕を下ろしています。
その後、戦前にダンスホールの登場、ダンスバンドやダンサーの活躍で盛り上がりを見せ、
ダンス教室もこの頃にできています。
しかし、戦時下に入り、軍国主義政策のためにダンスホールもダンス教室も閉鎖に追い込まれました。
大戦後は、戦前以上の盛況でしたが、以前のダンスホールは少なくなって、
キャバレーやナイトクラブで楽しむタイプと、年配の愛好家が健康志向で楽しむダンスサークルの形式の
2つのタイプに大別されていました。
これらの2大主流とは別に、戦後、欧米文化が急激に流入してきた中に、欧米スタイルの本格的な 「競技ダンス」や「ボールルームダンス」が含まれていたのです。現在の日本の「社交ダンス」の源流は ここから始まったものと言えるでしょう。

現在日本で「社交ダンス」といえば、競技ダンスとかダンススポーツをさすことが多いです。
以前テレビで放映されていた「ウッチャン・ナンチャンの芸能人社交ダンス部」や
映画「Shall We Dance」も競技ダンスがテーマでした。
前述のボールルームダンス(Ballroom Dance)やソーシャルダンス(Social Dance)本来の
"社会的な交際のために親睦、交流を図るのためのダンス"とは違ったものになってきているようにも思えますが、一部で、
競技ダンスやダンススポーツを「ボールルームダンス」、
交流や親睦のためのサークル活動的ダンスを「社交ダンス」と、
呼び方・言い方を区別している人たちもいます。
ダンスを楽しんでいる方たちがイヤでなければ、分りやすい区別かな?とも思います。
上記の呼び方で、「社交ダンス」は、年配の方を中心に、楽しいサークル活動として現在も盛況です。 映画やテレビの影響で、参加される年代にも幅が出てきており、若い方の参加も増えています。
一方、競技ダンス・ダンススポーツも盛んで、全国的規模の競技会が年間4回あり、 その他にも数多くの競技会が開催されています。 大学生やジュニア(16歳以下)、ジュブナイル(12歳以下)、シニア、グランドシニアなど年齢別の競技会あり、 スポーツとしてのダンスも定着している感があります。
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